2次元電子系におけるd_<x^2-y^2>波超伝導ゆらぎと擬スピン・ギャップ(基研研究会「強結合超伝導-Pseudogapを中心として-」,研究会報告)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高温超伝導体のアンダードープ領域での擬ギャップについて議論する。反強磁性(AFM)ゆらぎとd波超伝導(dSC)ゆらぎを、モード間カップリングを自己無撞着に扱って、スピン、dSCの相関長ζθ、ζdと1/(T_1T)を求める。その結果、AFMゆらぎの減衰γσがζdの増大とともに減少する場合、dSC短距離秩序の発達が、同時に増大するAFMゆらぎの低周波数成分を抑制する。そ結果1/T_<2G>が超伝導転移温度T_cまで増大する一方、1/T_1Tがより高温で減少に転じるAFMスピンの擬ギャップを再現した。γσがζdに依存しない場合、擬ギャップは消滅し、過剰ドープ領域での実験結果を再現する。
- 物性研究刊行会の論文
- 1999-07-20
著者
関連論文
- ペロフスカイト型チタン酸化物における磁気-軌道状態 : 希土類イオンの作る結晶場の効果(2002年度基研研究会「軌道自由度を持つ強相関電子系の理論の進展」,研究会報告)
- 14pTK-8 1 次元電子系における経路積分繰り込み群の考察(電子系, 領域 11)
- 28p-J-5 不鈍物ドープされたスピン梯子系における反強磁性秩序形成
- 28p-J-4 SrCu_2O_3の非磁性不純物効果の数値的研究
- ソリトンの運動学(物性論におけるソリトン)
- 2次元電子系におけるd_波超伝導ゆらぎと擬スピン・ギャップ(基研研究会「強結合超伝導-Pseudogapを中心として-」,研究会報告)
- 16aRG-1 厳密な外挿法を使った殻模型計算(核構造・多体基礎論,理論核物理)