62. Pressure-effects on the structure formation in microemulsion systems(poster presentation,Soft Matter as Structured Materials)
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概要
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非イオン性界面活性剤C_<12>E_5、水、油からなる三元系マイクロエマルションの構造変化に及ぼす圧力効果を調べた。実験は、小角中性子散乱(SANS)及び中性子スピンエコー(NSE)により行い、静的構造変化と動的構造変化について測定した。圧力上昇に伴う、ラメラからヘキサゴナルへの構造変化が観測され、圧力印加による活性剤の体積変化によって自発曲率変化が誘発されるためであることがわかった。一方、温度下降でも同様の構造変化が観測されるが、温度変化による構造変化の起源は活性剤の体積変化による自発曲率変化では説明できない。また、NSEにより活性剤膜の弾性率を測定したところ、圧力上昇による膜の硬化現象が観測された。この現象は、イオン性界面活性剤膜の場合にも観測されており、マイクロエマルション系では加圧によって活性剤膜が硬化する、という描像が一般的であると考えられる。
- 2005-09-20