将棋の感想戦に見られる探索の変化過程 : negative searchからpositive search
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概要
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将棋というゲームは、非常に複雑で難しく、初心者は、最初に将棋を指すとき、どう指したら良いのかわからない。しかし、学習するにつれ、指すべき手が徐々にわかってきて、可能な合法手のなかからもっともらしい指し手を選択することができるようになってくる。本研究では、アマ初級者、アマ中級者、アマ上級者、プロ棋士の思考過程を発話プロトコル分析で調べ、上級者ほど「指すべき候補手が早く正確に思い浮かぶこと」を確認した。初級者が先読みを行って、駄目になる手を消去法で探索(ネガティブサーチ)しているのに対して、上級者になるほど、候補手に評価が付くようになり、良くなる候補手が速やかに浮かび、先読みは良くなる順だけを自分の感覚を確認するために行っているという過程(ポジティブサーチ)がみられた。さらに、対局実験を行い、局後の感想戦も分析した。その結果、アマ上級者以上では、敗因の箇所を見つけるだけでなく、そこから新しい評価基準を学習し、ある局面でどう指すことがもっともらしいのかという見方をを獲得していることが確認された。
- 2001-03-16
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