大学新入生における適応感の検討
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概要
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大学生の不適応の問題については,従来より指摘されてきた大量留年やスチューデントアパシーといった大学生特有の問題に加えて,これまで中学生・高校生を中心に見られたような不登校を中心とする現象の拡大がみられる.高校までの発達課題が達成されないまま大学に移行し,適応に大きな困難を抱える学生が増えてきているといえる.とりわけ大きな環境の変化を経験する入学直後の時期には多くのストレッサーが存在する.大学への適応にとって,1つの「ヤマ場」ともいえる重要な時期である.この時期の問題のひとつに不本意入学と入学後の不本意感があり,出席放棄(不登校)につながりやすく,やがて休学や早期の進路変更(転学,退学)となっていくのである.こうした状況の中で,学生相談活動においても,一般的な学生心理的適応にこれまで以上に配慮し,個別的な心理相談にとどまらず,適応への多様なサポートを実施して,不登校・退学を防ぐことが必要な局面となってきている.本稿では,大学新入生に焦点をあて,意欲減退傾向と大学生活不安傾向の2つの側面から大学生活への適応感を調査した結果にもとついて,適応の状況と修学状況の動向について検討する.
- 2006-03-31
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