小児看護学実習における困惑した場面の要因及び学びの分析 : 看護場面の再構成を通して
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概要
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本研究は、小児看護学実習における困惑した場面を再構成することによって学生自身が気付いた困惑した要因及び学びを明らかにし、困惑した場面を再構成する教育的意義を考察することを目的とした。研究方法は、小児看護学実習の困惑した場面の再構成を分析した。その結果、以下の点が明らかになった。1、困惑した場面の内容は、患児への対応、家族への対応、看護技術の3っに分類できた。2、学生が学生の再構成記録及び面接で表現した困惑した場面の要因は、認知に関する領域・価値に関する領域・感情に関する領域の3つに大別された。認知に関する領域は、[知識・理解][認識・判断]及び[状況にあわせた対応]の3つのサブカテゴリーに分類できた。価値に関する領域は、[価値付け]と[状況にあわせた対応]の2つのサブカテゴリーに分類できた。3、困惑した場面の再構成後の学びとして、《困惑した状況》《困惑した要因の分析》《困惑した要因の分析と対応方法や学生自身の課題の考察》《対応方法や学生自身の課題の考察》《抽象的な学び》の5つのカテゴリーが抽出された。4、困惑した場面の再構成は実践知を高める過程を経験しているといえた。
- 西南女学院大学の論文
- 2007-02-28
著者
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小野 正子
西南女学院大学保健福祉学部
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小野 正子
西南女学院大学保健福祉学部看護学科
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上村 まや
西南女学院大学保健福祉学部看護学科
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重松 由佳子
西南女学院大学保健福祉学部看護学科
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藤田 稔子
西南女学院大学保健福祉学部看護学科
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