大学生のコミュニケーション能力と感情の社会的共有行動の関連性について
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概要
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日常生活で体験した感情を他者に語ることは、"社会的共有行動"と呼ばれ、Rimeを中心とする研究グループによって様々な研究が行われている。特に、"なぜ、他者に語るのか""語ることにより何らかの効果をもたらすのか"等の社会的共有の機能・メカニズムを解明することは、実験心理学の分野だけでなく、臨床心理学、特にカウンセリングなどに応用可能であると考えられる。現在までに社会的共有を行う回数や程度には個人差・文化差があることが分かっている。本研究では、これらの個人差をパーソナリティ上の社会的コミュニケーション能力の観点から検討した。被調査者は大学生222名で、社会的共有行動に関する指標とコミュニケーションに関係するパーソナリティ尺度として自己隠蔽尺度、開示状況質問紙、社会的スキルインベントリーへの回答を求めた。その結果、情緒的表現性や社会的表現性などの社会的スキルが高い人は、低い人に比べて感情エピソードを話す人数が多かった。また、非言語的に表現力が豊かな人は、言語的にも表現力が豊かである可能性が示唆された。
- 一宮女子短期大学の論文
- 2006-12-21
著者
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