違反行動誘発課題における課題遂行コストとリスク認知について

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
本研究では、違反行動を誘発する課題を用いて、課題遂行コストとリスク認知が違反行動の発生にどのように影響するかを検討した。24名の学生を対象に、単純な文字や数字の判断課題を実施し、毎試行、その時点での試行数を確認するという実験を行った。その結果、課題遂行コストが大きくなると、確認行動の省略としての違反行動が有意に多くなった。リスク認知に関しては、有意な効果は得られなかった。また、実験後の質問からは、課題遂行中の省略気分が課題遂行コストが大きくなることによって高まることも示された。これらの結果は、リスクの大小にかかわらず、課題遂行コストの増大が作業省略への動機づけを高め、違反行動を誘発したことを示している。
社団法人電子情報通信学会の論文
2007-08-24

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク