Flow Cytometryによる腎癌パラフィン包埋組織の核DNA量解析
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概要
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50例の腎細胞癌に対し,Flow Cytometry(以下FCM)を用いて,パラフィン包埋組織から得た薄切標本の脱パラフィン核のDNA量解析を行ない,その治療成績,組織学的異型度,臨床病期との比較検討を行なった.1)50例中17例(34%)のdiploidと,33例(66%)のaneuploidを認めた.2)5年生存率で比較すると,diploid群93%に対し,aneuploid群は55%と有意に予後不良であり(p<0.01),さらにaneuploid群でもnon tetraploid aneuploid群68%に対し,tetraploid aneuploid群は33%と有意に予後不良であった(p<0.05).3)5年以上生存した者と,5年以内に死亡した者では,死亡群に有意にaneuploidが多く(p<0.05),DI値でも前者の1.35に対し,後者は1.73と死亡群が有意に高かった(p<0.01).4)Grade別の,5年生存率,anduploidの占める割合,DI値はそれぞれ,grade1;86%,52%1.34grade2;36%,94%1.70grade3;0%,100%,2.0とそれぞれgradeの上昇と有意に相関した(grade1,2間p<0.01).5)Stageと予後,核DNA量間には有意な相関関係はなかった.6)パラフィン包埋組織を用いたFCMによるretrospectiveな核DNA量解析は,非常に有用な方法であった.7)核DNA量は,腎癌患者の重要な予後因子であり,組織学的異型度と有意な相関関係を認めた.
- 1988-08-20
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