ユールの関連係数および系列分析を用いた機能アセスメント法の検討
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概要
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研究の目的 本研究ではユールの関連係数が随伴関係やスケジュールごとに異なる特徴を示すのか否かを確認し、ユールの関連係数を指標とした系列分析が生活場面での人の行動の随伴性やスケジュールを分析する手がかりとなるのかについて検討するため、2つの実験を行い、系列分析の手法を用いて分析した。場面・被験者 実験1では大学生30人を観察対象とし、キー入力ゲームを行う過程で強化・罰・弱化を受ける様子を記録した。実験2ではハトを観察対象とし、固定比率、固定間隔、変動比率、それぞれのスケジュールでキーつつきを強化した後、弱化に移行する様子を記録した。行動の指標 実験終了後、全ての記録を系列分析にかけ、ユールの関連係数を求めた。結果 ユールの関連係数値は随伴性やスケジュールごとに異なる値、波形を示した。結論 これらの結果を伝統的に指標として用いられてきた反応率の移行や累積記録と比較検討した結果、系列分析に加えユールの関連係数を指標として用いる方法は、日常生活場面における刺激と人々の行動の随伴性やスケジュールをアセスメントする際の手がかりになるということが明らかになった。
- 日本行動分析学会の論文
- 2007-07-30
著者
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