表面播種における飼料用イネ科作物の根鞘毛の発芽種子固定機能
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
イネ科の牧草・飼料作物・野草種子を用い,25℃の定温条件で,土壌表面において発芽した種子根が土中に直接進入する進入型割合(DPR),根鞘毛の固着力および水中発芽させた根鞘毛数の測定を基に,根鞘毛の発芽種子固定機能について検討した。トールフェスク,シコクピエと野草など,根鞘毛数が160本以上,固着力が2g以上を示す草種は,DPRが50%以上に達し,これら草種と比べてオーチャードグラスとケンタッキーブルーグラスは根鞘毛数が,チモシー,バーミューダグラスは根鞘毛数と固着力がともに劣ったものの,何れの草種も50%以上のDPRが得られた(Aグループ)。一方,イタリアンライグラス,ペレニアルライグラスや雑穀の多くは,DPRが50%に達せず,Aグループに比べて根鞘毛数,固着力ともに劣った(Bグループ)。また,ソルガムとライムギのDPRは0%に近かった(Cグループ)。以上からイネ科草種における根鞘毛の発芽種子固定能力は,Aグループに分類された草種は強く,Bグループは弱く,Cグループは殆ど無いものと判断した。
- 1997-01-31
論文 | ランダム
- 一つの養鶏組合発展史
- 水稲品種「あきろまん」の収穫適期
- 霊長類の聴覚野と聴覚関連皮質 (特集 聴覚神経科学の新しい展開)
- 静岡県立中央図書館の改革と資料費の確保 (図書館の話題 a la carte)
- 嫌気性細菌の培養技法