小惑星を加熱した消滅核種(<特集>物質科学的研究・観測的研究で探る惑星系の誕生と進化)
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概要
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二次変質を受けていないコンドリュールを用いて小惑星集積時のアルミニウム-26の存在度を見積もった.コンドリュール形成後瞬間的に小惑星が集積したとして計算を行ったところ,小惑星の温度は1000Kまでしか上昇しないことがわかった.この温度は最初の金属メルトが発生する温度(1260K)より低い.小惑星をアルミニウム-26単独で融解することは難しい.小惑星における融解の痕跡説明するには,熱源として鉄-60の壊変エネルギーや衝突によるエネルギーを考慮にいれる必要がある.
- 日本惑星科学会の論文
- 2007-06-25