7. W7-ASのHモード研究とその物理の理解(<小特集>ヘリカル系におけるHモード)
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概要
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W7-AS実験では,揺動がプラズマ周辺部で完全に抑制されELMが発生するという典型的なHモードが,非常に限定された磁場配位と中程度のプラズマ密度の条件において観測される.速度シアを持つ構造,乱流揺動の抑制,周辺部の温度・密度勾配の増加の三種の物理現象の間には,時間的な遅れの殆ど無い相関関係が見られる.これは速度勾配による乱流の抑制というモデルに一致している.Hモードに特有の現象は放電の極めて初期段階から発生し,遷移の加熱パワー閾値は特定できない.このことは,ヘリカル系の磁場配位の中で,プラズマ回転を促進し,Hモードの発生を容易にする条件を持つものが存在することを示唆する.
- 2006-06-25
著者
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HIRSCH Matthias
Max-Planck-Institut für Plasmaphysik, IPP-EURATOM Association, D-17491 Greifswald, Germany
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Hirsch Matthias
Max-plank-institute For Plasma Physics Teilinstitut Greifswald Euratom Association
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WAGNER Friedrich
Max-Plank-Institute for Plasma Physics, Teilinstitut Greifswald, EURATOM Association
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Wagner Friedrich
Max-plank-institute For Plasma Physics Teilinstitut Greifswald Euratom Association
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HIRSCH Matthias
Max-Planck-Institut für Plasmaphysik, IPP-EURATOM Association, D-17491 Greifswald, Germany