水素ハイドレートの高圧物性とその惑星科学的意義(<特集>氷物性と新しい物質科学)
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概要
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氷の多形構造中にガス分子や原子がトラップされた物質をfilled ice構造ハイドレートという.水素がトラップされたこのようなハイドレートにC_1とC_2という物質が報告されている.これらの物質に関して,高圧実験を室温下0.2から8.0GPaの圧力範囲で行った.X線回折とラマン分光により格子定数変化と,水素分子と水分子の分子内振動を明らかにした.得られた結果より,これらの水素ハイドレート中での分子間相互作用を検討した.また,クラスレート構造の水素ハイドレートの相互作用と比較し,それぞれの水素ハイドレートの安定性を検討し,その安定性から惑星科学的意義を議論した.
- 日本惑星科学会の論文
- 2007-03-25
著者
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