北海道美瑛町の丘陵地帯における観光化の進展と農業基盤との関連
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概要
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本研究では北海道美瑛町を事例に、農業景観を観光対象として観光化が進展した経緯と観光業の現状を明らかにしながら、観光業成立の土台となった農業景観の創出をもたらした農業と観光業との関連について考察した。美瑛町では1970年代からの写真家や各種コマーシャルによる丘陵地帯の農業景観が紹介されて以来、観光対象として注目を集め、観光客を増加させてきた。丘陵地帯の農業景観に付随した観光業、特に宿泊業においては、90年代に入りペンションや民宿の増加が主に外部からの移住者によって進み、そこでは、宿泊業専業の経営形態をとっている。大規模経営農家では労働力の配分と、労働時期の重なりから観光業への関わりはほとんどないが、観光化の進展により、中小規模の農家では、飲食業や農産物直売などへの参加が見られる。
- 2007-03-31
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