一般演題 26 実験的マウスバセドウ病モデルにおける電磁波(放射線, 紫外線)の抗TSH受容体自己免疫反応に及ぼす影響の検討
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概要
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電磁波,特に電離放射線と非電離放射線の1つである紫外線は,環境因子の1つとして生態に種々の影響を与えることが知られている。電離放射線に対しては,広島・長崎における原爆被災・チェルノブイリ事故・茨城でのJCO事故など負のイメージが強いが,一方で医療現場での放射線を用いた診断・治療の進歩や電力の原子力発電への大きな依存という事実など現代生活の放射線への依存は無視できないほど大きい。よって放射線の功罪を科学的に検証し,その「功」(すなわち有用性)を,「罪」(すなわち危険性)を踏まえつつ,平和利用する道を模索する必要がある。放射線の「功」の1つの可能性として低線量放射線が挙げられる。高線量放射線の生体への悪影響は周知の事実であるが,放射線による癌発生には閾値がなく線量依存性に増加するといわれながら,低線量放射線は免疫能を高め,癌の発生・進展を抑制するという利点(radiation hormesis)も報告されている。しかし一方で,自己免疫疾患に対しては発症を抑制するとの報告もあり,免疫能に対する影響は一定の見解を得ていない。
著者
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齋藤 巨樹
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科付属原爆後障害医療研究施設分子医療部門分子設計学研究分野
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松田 尚樹
長崎大学先導生命科学研究支援センターアイソトープ実験施設
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松田 尚樹
長崎大学先導生命科学研究支援センター アイソトープリソース開発分野
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松田 尚樹
長崎大学先導生命研究センター
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松田 尚樹
長崎大学先導生命科学研究支援センター
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齋藤 巨樹
長崎大学大学院医歯薬研究科原研分子設計
-
松田 尚樹
長崎大学 先導生命科学研究支援センター
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