教育現場における造形美術教育の実態と課題 : 山形県造形教育連盟実態調査からの考察

概要

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　本研究では、現在の学校教育現場において造形美術教育の実態はいかなるものか、その問題点と課題について解明しようとするものである。その研究方法として、山形県造形教育連盟において実施された担当されている先生方対象の実態調査の結果から考察した。　結果的には、各学校種毎の実態や教師の意識について、調査結果から把握することができた。特に、保育園・幼稚園から高等学校まで、造形美術教育を担当されている先生方には、一貫して「子ども達に造形表現の楽しさを味わわせること」や「子ども達の思いや願いを表現させること」が、最も重要視している点であることが改めて確認できた。問題点としては、特に中学校・高等学校の美術担当教師にとっては、限られた授業時間数と施設・用具などの整備状況の不足・不備が無視できない事柄となっている。重要な課題としては、項目によっては、同じ校種においてさえも個々の教師の意識の違いが見られたことである。これは、結果的に実際の教育のあり方にも多大な影響を及ぼし、造形美術教育の教育格差を生み出している大きな要因と成ることである。　この実態調査の結果の考察から、これからの造形美術教育をより良くするために、問題点と課題の解決のための具体的な方策の考察と教育方法の改善を目指していきたい。This research attempts to clarify what the actual state is of art education in the schools and what are the problems and issues. This research is based on the results of the questionnaires the Yamagata Art Education League gave to teachers.　The results reconfirmed that all the art teachers from pre-school and from kindergarten through high school emphasize the importance of ”the children's enjoyment of creative expression” and ”letting the children express their ideas and hopes in art.” One problem is the limited class time for art education and insufficient facilities and equipment, which is a situation that cannot be ignored, especially by middle school and high school teachers.　Another issue is the differences in the awareness of the teachers, according to various points on the questionnaire. This is a major factor which results in differences in art education. Based on the actual results of this research, I would like to present some actual concrete methods to resolve these problems and improve the level of art education.
2007-02-15

教育現場における造形美術教育の実態と課題 : 山形県造形教育連盟実態調査からの考察

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