『塵劫記とそろばん』の今日的意義
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概要
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室町時代末頃に日本に伝えられたといわれるそろばんが江戸時代に日本に定着したのは1627年に刊行された塵劫記のお蔭である。塵劫記に書かれているそろばんと今日のそろばん教育との違いを始めに述べた。江戸時代には今日ほどそろばんの速算は求められなかったことが特徴的であった。続いて,そろばんが塵劫記のお蔭で日本人の生活に定着したいくつかの理由について述べた。さらに,そろばんが日本人の生活に定着したお蔭で日本人が身につけた数概念が明治時代の近代化に大いに役立った。このそろばん教育のお蔭で身についた数概念の必要性が今日でも大いにあると述べた。半抽象の方法で学ぶそろばんにより数概念を獲得する過程は,人間が社会で生きていくのに不可欠なものであり,知恵ある人間になるための基礎であると述べた。そこに今日のそろばん教育の必要性を求めるべきであると結んだ。
- 2004-03-31
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