6.陽イオンの膜透過について(II)
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概要
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前稿をうけて,陽イオン,陰イオン各2種類からなる混合水溶液のヴィスキングチューブによる透析を行った。その結果,陽イオン(Ni^<2->)は,現象論的には次のような形態で透析することがわかった。すなわち,例えば,Ni^<2->a(mol), Na^_b(mol), NO^<3->c(mol), SO_4^<2->d(mol)が存在すると,Ni^<2+>はNi(NO_3)_2がa×1/2c/(1/2c+d)(mol), NiSO_4がa×d/(1/2c+d)(mol)存在するかのようにそれぞれが独立して透析し,共存する陽イオンの違い(Na^-とMg^<2->とで比較した)による影響は顕著ではなかった。これらのことから,適切な塩を水溶液に添加することで,透析目的のイオンの透析速度をコントロールすることが可能であることを導くことができる。
- 京都教育大学の論文
- 1995-03-31
著者
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