看護過程のアセスメント能力に関する教育課題(1) : 基礎看護学実習(2年次)の看護問題リストの分析から
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概要
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本報ではアセスメント能力に関する教育課題を明確にすることを目的に,基礎看護学実習時(2年次)に学生が作成した看護問題リストを分析した.その結果,看護の理論的枠組みの理解が不十分な学生は,共同問題にアセスメントが偏る傾向あること,2年次の学生は「活動・姿勢」「適切な飲食」「安全な環境」のカテゴリーに偏ってアセスメントする傾向があり,「睡眠と休息」「仕事・達成感」「信仰」「体温と循環」のカテゴリーのアセスメントが不十分で問題抽出に至らないこと,「ヘンダーソンの基本的看護に関する問題リスト」だけでは,臨地実習で受け持つ患者の看護問題を十分に捉えきれないこと,不適切な看護問題表現や多くの看護問題の乱立は「情報の解釈・統合・判断」の思考が不十分であることと関連が強い,の4つの示唆を得た.
- 京都市立看護短期大学の論文
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