看護学生の感性を刺激する精神看護学授業の工夫
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概要
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精神看護学の授業に学生の感性を刺激することを目的に,「絵本の抄読」,「感動探し」,「構成的グループユンカウンター」を教材として導入した。これらの教材が学生の感性を刺激しているかどうか,実施後の学生の感想文から感受性,自己受容,想像・直感に分けて評価した結果,すべての教材が互いに補い合いながら学生の感性を刺激しているということがわかった。感覚や知覚によって刺激された自分の心をありのままに見つめる自己受容は,「構成的グループエンカウンター」によって,他者からの自己のイメージ体験に五感を使って事象を感じる感受性は,「感動探し」で最も感性を刺激しているという結果が得られた。一方,自分の感じや考えているイメージを想像し,広げていく想像や直感は,「絵本の抄読」が最も効果的な教材であることがわかった。しかし,すべての教材が,自己の考えを発展し行動化しながら感性を刺激するための教材としては工夫が必要であることがわかった。
- 2006-03-31