OS4-05 アンモニアを使用したガスエンジン排熱利用技術の開発(OS4 省エネルギー・小型分散電源コジェネ技術)
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概要
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コージェネレーション(以下CGS)はオンサイトで発電し,同時発生する排熱を有効利用する事によってエネルギー利用効率を高めようとするエネルギー供給システムである.しかし,実際の設置現場においては.原動機側の熱電比と需要側の熱電比が一致せず,また熱需要そのものが小さいために,排熱をうまく使えない事が多い.さらに,最近の大型発電所の発電効率の向上や高効率ヒートポンプの出現によって熱の相対的価値も低下する傾向にある.この間題を解決するには,(1)発電効率の高いシステム(2)熱電比を需要に応じて変える熱電可変システム(3)排熱を新たな価値をもったエネルギーに変換するシステムの実現が必要である.これらのニーズを背景に筆者らは,平成12年から15年にかけ,NEDOの開発補助金を得て,ガスエンジンの排熱から動力を取り出すシステムと-20℃の冷熱を取り出すシステムの開発を行った.これらのシステムはアンモニア吸収冷凍機の原理を拡張したものであり,排気ガスとジャケット水という性質の異なる二種類の排熱から効果的に動力や熱を取り出すことができる.これら二つのシステムは融合可能であり,電気,冷熱,温熱を需要に応じて熱電比可変で取り出すことができる.本論文では,この開発の概要と,試験結果について報告する.
- 社団法人日本機械学会の論文
- 2005-06-28
著者
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