強制選択法によるKanizsa型主観的輪郭の現象特性の成長過程(一般セッション(2),「手」,「感性情報処理」及びヒューマン情報処理一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
誘導図形の提示時間の変化にともなう,Kanizsa型主観的輪郭の境界・面の明るさ変容・面の奥行き変位という3つの現象特性の強度の変化について検討した。先行研究では,境界と面の奥行きの強度は誘導図形の提示時間とともに増大するという点で一致していたが,明るさの強度に関しては,誘導図形の提示時間とともに増大するという結果と,提示時間から独立という結果とが得られていた。本研究では,先行研究で用いられたマグニチュード推定法とマッチング法よりも明るさの差異の検出感度が高いと考えられる強制選択法を用い,Kanizsa型主観的輪郭の面の明るさは,誘導図形の提示時間とともに増大することを示した。
- 2006-11-30