架橋型湿式紡糸法による超高強力ポリビニルアルコール繊維の製造に関する基礎的研究
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概要
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従来のポリビニルアルコール(PVA)繊維よりはるかに強力の強い、超高強力PVA繊維の製造を目的として、架橋型湿式紡糸法に関する基礎的研究を行った。この紡糸法はPVA紡糸原液に硼酸を加えアルカリ性の塩類凝固浴中で紡糸をおこない凝固時にPVA〜B(OH)_3間に架橋結合を形成させることに特長があり、このようにして得た繊維は高延伸を加えることができ、高強力繊維が出来あがる。紡糸条件を種々検討した結果、凝固浴としてはNa_2SO4〜NaOHの系が最も望ましく、その他詳細な紡糸条件の検討をおこない、強度18g/d、ヤング率4000kg/mm^2の性能を有する超高強力PVA繊維を得た。
- 大阪城南女子短期大学の論文
- 1986-12-30