聖観音菩薩立像 - 大幡山蓮華院宝生寺に建立するまでの研究 -
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概要
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2004 年春,八王子市西寺方町の宝生寺において,第三十八世村田秀寛大僧正,寄進者・村田當榮氏,村田行江氏,石材店主・平山大祐氏と,私とで,像高十六尺(5m),台座含む総高二十六尺(8m)の聖観音像の制作を決め,一年間に及ぶ制作から設置までの研究報告としてまとめるものである.仏像とは何か,聖観音とは何かという基本的な問いからスタートし,色々な資料の収集,原型作り,中国への渡行,制作,日本への作品郵送,設置と,めまぐるしい一年間だった.まさに反日運動の最中,私がかつて中国の美術を通して感じてきた東洋的文化・思想が中国の民衆の中に感じられなかった.中国が近代化という流れの中で,文化・芸術の世界でも,模倣に力を注いでいるのが,気になる.
- 2005-12-20