薬学における客観的臨床能力試験(OSCE)の課題と評価設定に関する検討 : 医療薬学専攻大学院生を対象としたトライアルとその解析
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概要
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The aim of this study was to discuss subject selection and the evaluation method for an objective structured clinical examination (OSCE) in pharmaceutical sciences. We designed the OSCE to assess pharmaceutical students' clinical ability. In this trial, there are three stations (ST(1): dispensing powdered medicine, ST(2): patient reception, ST(3): drug counseling), and 25 students and six instructors participated. Each student took an examination at two stations, and evaluated other students at the other station. Each instructor evaluated the student at two stations. Before the evaluation, we developed a checklist that contained the items "evaluation of the quantity" of the action, "evaluation of the quality" of the skill and the attitude, and "overall evaluation" to ensure the standardization of scoring. After the OSCE trial, we calculated and analyzed each examinee's evaluation score. In ST(1) and ST(3), the average time for performance exceeded the time limit (5 min). There was no significant relationship between the each examinee's evaluation score and the time at all stations. The evaluation point "evaluation of the quantity" did not differ among evaluators, but a difference was seen in the "evaluation of the quality." In addition, in the quantitative evaluation, there was a difference in the evaluation of the item for which the evaluator's judgment was necessary. Instructors' evaluations were more severer than students'. In the "overall evaluation," there was no significant relation between the quantitative evaluation score and the score of the overall impression. However, there was a significant relationship with the qualitative evaluation. From these results, for assignment making, it is necessary for examinees to finish the work within the time limit, and that the evaluation not affect the performance time. Additionally, it is necessary to standardize the evaluation to reduce differences among evaluators, who should be trained. Moreover, it was suggested that the selection of an appropriate evaluation system for each evaluation item is important in OSCE stations.
- 社団法人日本薬学会の論文
- 2006-02-01
著者
-
笹津 備規
東京薬科大学第2微生物学教室
-
高柳 理早
東京薬科大学薬学部臨床医薬品評価学教室
-
山田 安彦
東大 医 病院
-
山田 安彦
東京薬科大学薬学部臨床薬効解析学教室
-
山田 安彦
九州大学 薬
-
横山 晴子
東京薬科大学薬学部
-
大関 健志
東京薬科大学薬学部
-
安藤 利亮
東京薬科大学薬学部
-
林原 絵美子
東京薬科大学薬学部病原微生物学教室
-
成井 浩二
東京薬科大学薬学部病原微生物学教室
-
野口 雅久
東京薬科大学薬学部病原微生物学教室
-
笹津 備規
東京薬大・薬・病原微生物
-
大關 健志
東京大学医学部附属病院薬剤部
-
笹津 備規
東京薬科大学薬学部病原微生物学教室
-
笹津 備規
東京薬科大学
-
大関 健志
東京大学医学部附属病院薬剤部試験研究室
-
野口 雅久
東京薬科大学
-
野口 雅久
東京薬科大学第2微生物学教室
-
林原 絵美子
東京薬科大学薬学部
-
横山 晴子
東京薬科大学薬学部臨床医薬品評価学教室
-
横山 晴子
東京大学医学部附属病院 薬剤部
-
大関 健志
東京薬科大学薬学部臨床薬効解析学教室
-
大關 健志
北大・薬・代謝
-
大関 健志
北大・薬
-
山田 安彦
東京薬科大学薬学部
-
林原 絵美子
東京医科大学 内視鏡センター
-
高柳 理早
東京薬科大学薬学部
-
山田 安彦
東京逓信病院薬剤部
-
野口 雅久
東京医科大学八王子医療センターict
-
横山 晴子
東京薬科大学薬学部薬物動態学
-
成井 浩二
東京薬科大学薬学部
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