インターネット回線下での"SRFS on Ether"の性能評価
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概要
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"SRFS on Ether"は、NFS と同様に利用できる遠隔ファイルシステムとして、NSIIIでノード間の分散ファイルシステムとして使用しているSRFS をベースに、イーサネット対応を行ったものである"SRFS on Ether"では、データの整合性の確保やブロードバンド環境下での高速データ転送など、NFS の持つ問題点を解決している。また、高速化のためのOS 上でのTCP/IP パラメータの調整なども不要であり、iFCP などによるSAN 構築とも異なって特別な機器を必要としないため、導入時のコストを低く抑えることができる。本報告では、JAXA(調布)〜NIED(つくば)間で、インターネット(ITBL ネットワーク)上での"SRFS on Ether"のファイルIO 性能の測定を行った。結果、NFS では10〜20[Mbps]に留まった通信性能が、"SRFS on Ether"では220〜270[Mbps](ITBL プロジェクトのVPN ルータ接続下では180〜200[Mbps])を達成した。これにより、"SRFS on Ether"はITBL ネットワークのような環境下では十分実用的な性能を発揮できたといえ、遠隔地からのHPC システムの利用環境を整えることが可能になったといえる。
- 宇宙航空研究開発機構の論文
著者
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藤田 直行
宇宙航空研究開発機構研究開発本部
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藤田 直行
宇宙航空研究開発機構
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藤田 直行
宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部計算科学研究グループ
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大川 博文
宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部計算科学研究グループ
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