22. 顕微測光法によるタマネギ細胞核のカルシウムの検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1.タマネギ(Allium Cepa L.)の根端組織の細胞核におけるカルシウム(Ca^<2+>)を検討した。2.根端組織をLillie氏緩衝中性ホルマリンで固定し,パラフィン切片後,アリザリン・レッド・S(pH5.5)で染色する。以上の処理によって細胞核のCa^<2+>は赤色のレーキを形成する。これらの細胞化学的所見を,顕微測光法を用いて定量的に検討した。3.上述のレーキの形成は,染色前におけるGEDTA,EDTA等による処理によって阻害される。また,吸収スペクトルによる定量的比較によって,赤色のレーキはCa^2+とアリザリン・レッドによるものであることがたしかめられた。4.生長初期にある静止核には多量のCa^<2+>が存在する。5.伸長期にある静止核には多量のCa^<2+>をもつものと,中程度に保有するものとの2通りがある。6.分裂中の核におけるCa^<2+>の含有量は非常に低下している。
- 東京女子大学の論文
- 1972-03-25
著者
関連論文
- 植物による地震予知
- 2Dp-13 野外植物の生体電位および大地起電力の連続測定による地震予知研究(II) 海底火山活動の影響
- 1978年宮城県沖地震の際におけるネムノキの異状電位--地震予知研究への一資料
- 野外植物の生体電位測定による地震予知の可能性
- 11B. 野外植物の生体電位に及ぼす火山活動の影響(I) : 1986年三原山噴火の場合(日本火山学会1988年春季大会)
- B11 野外植物の生体電位に及ぼす火山活動の影響 (I) 1986 年三原山噴火の場合
- 根端内鞘における注目すべき二三の事実
- 1Cp-10 野外におけるネムノキの電位変化 : II 海底火山および雷の影響について
- 1Cp-9 野外におけるネムノキの電位変化 : I 地震の前後の電位変化について
- S-1 運動・生長・分裂組織に関する二三の問題
- 野外植物の生体電位
- 3B-10 やぶからし巻鬚の"まきつき刺激"によるネムノキの電位変化
- 3C-12 維管束系の生理学的研究(I) : 節管の原形質体に及ぼすアセチールコリンの作用
- 22. 顕微測光法によるタマネギ細胞核のカルシウムの検討
- B8 オジギソウ運動細胞の液胞系に関する新知見
- 59 オジギソウ運動細胞のタンニン液胞の行動
- 22 昼夜における細胞, 組織生理に関する二三の問題