凍結融解作用を受けたFRC梁の曲げ靭性に関する実験的研究
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概要
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本研究では凍結融解作用を受けた繊維補強コンクリート梁(FRC)の曲げ靭性に関して,凍結融解作用を受けていない(通常時)場合のFRCおよびPL梁と比較しながら実験を行った.本実験では2種類の繊維混入率(V_f=0.5%,1%)および32種類の空気量(0%,4.5%,6.5%)におけるPVA繊維を混入させた繊維補強コンクリート梁およびプレーンコンクリート(PL)梁を各4体ずつ作製し,各供試体は本学に設置されている急速水中凍結融解装置を用いて凍結と融解を2時間ずつ交互に300サイクル繰り返し作用させた.その後,FRC梁の曲げ実験を行い,通常時および凍結融解作用を受けたFRC梁の曲げ靭性に関してPL梁と比較しながら実験的に検討した.その結果,通常時におけるFRC梁の曲げ靭性は繊維混入率が高くかつ空気量4.5%の場合は6.5%の場合よりも大きくなることがわかった.また,FRC梁は,PL梁に比較して繊維混入率およびAE減水剤を混入させることによって曲げ靭性を向上させることがわかった.一方,凍結融解作用を受けたFRC梁の場合は空気量4.5%かつ繊維混入率が1%の場合が耐凍害性に優れていることがわかった.
- 2005-12-30
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