幼児の集団構造に関する縦断的研究
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概要
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幼児の社会性の発達に関する研究の第一歩として,その集団を分析する手掛りを得ることを目的とした。幼児に対しては行動観察が主としてとられている方法であるが,ソシオメトリック・テストもその一方法である。幼児においては不適当であるとされている原因をとりのぞくため,写真を使用した面接法をとり,ソシオメトリック・テスト自体の信頼性を求めた。即ち,長短の期間を設けることによりテストを施行した結果期間が長くなるにつれ,継続テスト間の相間は系統的に低くなることが見出されたので,この方法は幼児の判断自体には信頼性があるという結論を得た。そこで,テストの結果から,この集団の分析がなされた。(1)男児集団と女児集団の結びつきは異っている。即ち,男児集団においては選択も排斥も対象は同性であるのに対し,女児集団においては,選択の対象は同性,排斥は異性へと向けられており,異性を排しつつ同性でのまとまりをみせている。(2)これら男女集団内には,それぞれ年長グループと年少グループが存在し,そこに属するメンバーは比較的固定している。男児集団においては,年少グループの年長グループへの接近がみられる。
- 1963-04-20
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