5 1層建築物に於ける組立コンクリート床版変形の横力分布に及ぼす影響 : 桁行壁体なき場合(1)
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概要
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近年工期の短縮及び仮枠等の節約より,既製コンクリート床部材を梁等にかけて敷きならべ,床に使用する組立コンクリート床版が漸次用いられる傾向となり,これにともない,各形式の組立コンクリート床版の水平剛性に関する実物大実験が行われた。その実験結果より,組立コンクリート床版{最小床版厚=(3〜4)cm}の弾性範囲における水平剛性は,これと同寸法の一体式現場打コンクリート床版のそれの1/2〜1/3であることが指摘された。したがって,床版厚さ(10〜15)cmの一般に用いられる一体式現場打コンクリート床版のそれの1/5〜1/10位になることが予想される。しかるに,有壁無壁のラーメンより構成されたる建物で,耐震壁間の距離が大きくなると,地震時,壁体間の床版(一体式コンクリート床版)は水平方向に大きく曲げ及び剪断変形をなす結果,壁体間の中央附近にあるラーメンの変形が増大しその負担震力もこれに比例して増加する。それ故,この様な場合には,従来広く用いられている剛床仮定の横力分布法では不十分であることが知られている。そこで,本文では,既往の組立コンクリート床版の実物大実験を参考にして,組立コンクリート床版の弾性範囲の水平剛性を理論的に解析し,これら組立コンクリート床版を有壁無壁のラーメンより構成きれたる建物に用いたとき,地震時,組立コンクリート床版の水平方向の曲げ及び剪断変形さらに回転(建物の捩れ)等により,建物各部の応力分布が一体式コンクリート床版を用いた場合に比し如何に異なるかを理論的に解析し,構造設計上の指針を求めるための基礎的研究として,桁行壁体なき1層建築物の場合を対象として取扱ったものである。
- 1960-06-26
論文 | ランダム
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