児童養護施設における子どもの情緒的・行動的問題アセスメント : 被虐待児を中心とした治療的対応を巡って
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概要
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本稿は施設臨床の実践の立場から,子どもの情緒的・行動的問題のアセスメントと,それに通じて今後の対応を考察したものであった。CBCL尺度を用いて施設児童39名へ実施した調査結果によれば,「虐待」を受けた子どもが35.9%占めており,CBCL総得点の判定基準より,臨床群が38.5%,境界群が7.7%,正常群が53.8%となっている。また女子より男子の外向的問題は顕著であった。特に被虐待児の行動特徴と絡んで,思春期の男子の攻撃性問題が生活担当職員のストレスとなっている。関係性の回復の視点,及び「感情的攻撃の一般モデル」(Lindsay & Anderson, 2000)に踏まえ,環境的修正及び治療的な介入技法を含めて今後の対応を検討した。今後は,子どもの問題行動と子どもが持つ人間関係との関連性についての詳細な研究,及び虐待から回復したケースより,回復の過程とその関連要因を明らかにする研究を課題にしたい。
- 2006-03-25
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