学力評価に関する理論的・事例的研究(3) : 総合的な学習における育てたい子ども像の明確化
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概要
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本稿は,飯山小学校の総合的な学習を研究対象とする。同校における評価の観点は「学習への創造的・主体的態度」「問題解決能力」「表現力」「自己の生き方」の四つが示されている。これらの観点と学習活動との関連を説明するのが評価基準表であるが,この評価基準表を3年生から6年生まで俯瞰すると,それぞれの観点から育てたい子ども像のイメージを読み取ることができる。それぞれの観点における子ども像を検討してみると「問題解決能力」と「自己の生き方」については子どもの育ちが学年ごとに変容していく状況がよく表されていることがわかった。それに対して「学習への創造的・主体的態度」は子どもの育ち以上に学習方法に関心が向いており,特に創造的といえる評価の観点はなかった。また「表現力」の観点では,相手に分かりやすく伝えることが繰り返し行動目標として示されており,表現力そのものの捉え方が単調であるかのように受け止められるものであった。なお,本考察では飯山小学校から提出された評価基準の資料によって判断するものであり,それゆえ実際の授業における成果を反映しているものとはなっていない。
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