日本株式の需要曲線の形状について
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概要
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効率的市場仮説では,株価はファンダメンタル価値を反映して決定されるためフラットな需要曲線を持つと考える。本稿では価格ウェート指数という特徴を持つ日経225に大きな指数裁定取引残高がある点に着目し,ファンダメンタル情報を持たない需要ショックが株価に与える影響を考察することで,株式需要曲線の形状を調査する。1991年から2004年のサンプルで検証した結果,新規採用銘柄は一時的な上昇に留まらず,プラスの超過リターンを維持することが明らかとなった。日本珠式の需要曲線は下降しているのである。更に,超過リターンの発生は,需要ショックのみならず,裁定リスクとも有意に正の相関を持つことが明らかとなり,下降需要曲線の傾きは代替証券の入手可能性によって決定されていることが分かった。
- 2006-03-30
著者
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