航空用冷却器に於ける冷却水の流れ方
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概要
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航空用冷却器に於て冷却水の流し方が惡いと放熱性が低下する様な事が起りはしないかと云ふ懸念が多分にある.こゝでは先づ冷却器内に於ける水の流れ方を模型實驗により觀察し,以て放熱性能に及ぼす影響を類推して見た.第1圖に示す様に30cm×30cmの窓を有する木枠に硝子板を篏め硝子板間の距離を1cmとしその間を水が流れる様にした.第2圖はこの場合の冷却水の流れ方を示し,黒いのはサフラニンの赤色溶液である.水が局部側に流れ全體としては旋回運動をなしてゐる.第3圖は窓硝子板のなす1cm幅の隙間へ更に1.5mm厚の硝子板を3枚挿入して實際の平板型冷却器に近い樣な流水路を構成した場合で水槽部の容量が極めて小さいにも拘らず冷却水が可成り一樣に全般に亘り流れて行く事が觀察される.以上はすべて水の流入ロと流出ロとが封角線の位置にとりつけてあるが,第4圖に示す様に同一側にとりつけて試驗するに圖の右側のみを水が流れ左側の部分では水の流れ方が緩徐である.
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