フランス語とスペイン語における主語の倒置
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
フランス語とスペイン語の語順に関する対照研究の一環として主語倒置について調査するため,フランス語テキストA.Saint-Exupery,Le petit Prince(1946)とスペイン語訳テキストB. del Carril, EI Principito(1951)を資料としてその頻度,それが生じる環境,およびその機能について考察した。広い意味での主語倒置はフランス語の方が多いが,その理由はフランス語の主語接語倒置の多くがスペイン語では主語代名詞非明示の構文に置き換えられるからである。両言語とも主語倒置は無標の倒置と有標の倒置に分けられる。前者は心理動詞等の主語後置構文と外置主語を持つ連結動詞の構文に該当する。後者は常用的倒置と臨時的倒置に分けることができる。臨時的倒置は情報的または文体的要因によって引き起こされ,その頻度はスペイン語の方がフランス語よりも高い。これに対しフランス語は主語前置の語順を維持しようと制約がより強く働く。
論文 | ランダム
- 複数コストとリンク利用率を指標としたトラヒックエンジニアリングとアプリケーションフロー制御
- 6. 多発性原発性肺癌(三重複癌)と思われる 1 症例(第 5 回北海道気管支研究会)
- O-019 妊産婦の冷え自覚の変化と冷え対策への認識の変化(Group4 冷え性・更年期,一般口演,第51回日本母性衛生学会総会)
- O-018 更年期症状と生活習慣及び健康度との関連(Group4 冷え性・更年期,一般口演,第51回日本母性衛生学会総会)
- 15.医療面接の開始時における傾聴態度の評価(第18回日本心身医学会中国・四国地方会演題抄録)