1.鹿児島大学農学部高隈演習林に植林されたスギ材の材質と利用(第5報) : オビアラカワスギ材の機能的性質と比重の関係
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概要
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鹿児島大学農学部高隈演習林(鹿児島県垂水市海潟)に植林されている樹齢28年生のオビアラカワスギ(胸高直径23.2-27,2cm)3本の供試木から, あらかじめ設定した地上高位置の円盤を採取後, 円盤間にある各地上高の幹材について, JIS規格に基づいた強度試験を行った。これらの結果は次のように要約される。1)強度試験に使用した全試験片の気乾比重の平均値は, 0.37(最大値0.67,最小値0.28)を示し, 平均年輪幅の平均値は0.98(最大値2.81cm, 最小値0.15cm), 含水率の平均値は15%であった。2)胸高部位における心材部および辺材部の平均年輪幅は, それぞれ1.05,0.39cmを示した。3)それぞれの機械的性質はこれまでに求めたヤクスギより低い値を示したが, 他の3品種(サツマメアサスギ, クモトオシスギおよびヨシノスギ)とほぼ近似した値を示し, また, 文献値とも大差ない。以上の結果から, 鹿児島県大隅半島に生産されるスギ材の機械的性質は, 一般に言われているほど劣るものではないと考えられる。
- 鹿児島大学の論文
- 1990-03-26
鹿児島大学 | 論文
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