成人女子の加齢に伴なう体力の変化に関する追跡的研究(続報)
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概要
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21〜54歳の成人女子18名を対象にして,1968年11月から1976年11月まで体力の追跡調査をおこない次のような結果を得た。1)体重変化の大きかった被検者は20歳代から30歳代に変わる時期の者に多く,その大部分は増加の傾向を示した。2)握力は1968年に比べ1976年の方が低い値を示した。握力と関連のある前腕囲は大きな変化を示さなかったが,前腕の皮下脂肪厚は増加する傾向を示した。3)垂直跳は30〜40歳の間に大きな減少を示す者が多かった。4)全身反応時間や筋持久力は加齢によって大きな変化を示さなかった。5)手指作業速度を示すペグボードテストでは,測定の回数を重ねるにつれて,むしろ好成績を示した。6)20歳代の被検者では,加齢によって形態的な変化を生じても,機能的には,まだ高いレベルを維持していた。7)30歳代と40歳代の被検者では,エネルギー系の体力の低下がみられたが,体重変化の大きい時期の低下が顕著な傾向を示した。8)40歳以上の被検者で,すでに体力が低いレベルに低下している場合には,測定時のコンディションによる変動が大きく見られた。9)日常の身体活動の多い被検者では,40〜50歳でも高い体力レベルを維持する例があった。10)妊娠,出産後の体力が出産前のレベルに戻るのに1〜1年半を要した。本研究は,本学教職員の皆様の長年にわたる御協力によっておこなわれたものであります。ここに記して心から感謝の意を表します。
- 1978-05-01
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