Socio-ecological Research of the Trap-pit Hunting in Jomon Period, Japan
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概要
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多摩ニュータウン遺跡群では,現在までに縄文時代の陥し穴が1方某以上検出されている。陥し穴の高密度分布域には二つのタイプがあり,ひとつほ丘陵頂部の沢の源頭付近に円形・楕円形の陥し穴2-3基を組として繰り返し設置される丘陵型で,他は平坦地に長円形を主とする陥し穴を4基以上列状に配置する段丘型である。丘陵型は縄文早期後半を主として縄文時代前半期に多く,段丘型は中期以降の同後半期によく見られる。多摩ニュータウン遺跡群で見られるこの特徴は,基本的に列島全体でも認めらわる。現生狩猟採集民研究や民族考古学的調査の知見を加味すると,これらの陥し穴は追い込み猟に使われたのではなく,罠猟であった可能性が高い。丘陵型を主とする前半期には,イノシンを主としながらも多様な動物を対象としたが,後半期になると,シカを対象とした積極的な罠猟に収斂すると考えられる。この変化は,構造的な土地利用・季節的生業システム・狩猟組織の分節化等の発達といった縄文社会の構造変動に連動していた。
- 2005-03-31
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