介護福祉士養成校における精神障害者福祉の教育に関する一考察
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概要
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精神障害者福祉の分野では、「精神障害者居宅介護事業(ホームヘルプサービス)」が創設され、2002年(平成14年)から実施が始まっている。この動向に伴い、厚生労働省も精神障害者の地域生活を支援する人材育成のために精神障害者訪問介護指導者研修事業を行っている。介護福祉教育においても2000(平成12)年に、介護福祉士養成施設カリキュラムの改正が行われ、精神障害者の介護が授業科目目標として明らかになった。2004年の東海3県の介護福祉士養成校で精神障害者福祉に関する講義を担当している教員の意見を基に、改正後の介護福祉士教育カリキュラム、介護教員講習会、精神障害者研修内容の内容を吟味した。カリキュラム改正後も精神障害者福祉に関する時間数を増加している養成校は少なく、担当する教員の研修も不十分であることが明らかになった。精神障害者が地域で生活するため福祉専門職としての教育のあり方を早急に検討する必要性と現行のカリキュラムにおける各科目の課題を明らかにした。障害者自立支援法案が出されている現在、精神障害者を含む障害者の権利擁護・自立支援に向けた具体的援助ができる介護福祉士の養成も急務である。
- 名古屋柳城短期大学の論文
- 2005-12-20
著者
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飯盛 茂子
Nagoya Ryujyo (St. Mary's) College
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佐々木 裕子
Aichi Medical University
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高橋 佳子
Aichi Medical University