16) 火炎延燒期待値の研究
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概要
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本研究は都市の防火線配置に基礎理論を與えようとの意圖に發するものであつて,易燃家屋のみが存在する地區に於て,その中の一點より發火するとせば,時の風向に從い一定角度で燃え擴がりつゝ延焼するものと假定し,地區内のあらゆる點を發火點としたこの様な延焼による焼失面積を總和するときは,その地區に起る焼失の可能性の大小を表現することが出來るわけであつて,之を延焼期待値と稱する。つまり,この値を出來る大小にするということが防火地區計畫の基底となるであろう。本研究に於ては,矩形地區に就てこの期待値を求めて次の様な式を得た。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1947-12-20