基本拡散式による地上濃度推定のための実効風速の決定方法
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概要
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原子力施設の安全審査に使用されている基本拡散式には,代表風速を入力しなければならない。この代表風速に放出高風速を用いた計算結果は,拡散実験で得た地上測定濃度と一致しなかった。そこで計算結果と測定濃度とを合致させる実効風速を求める方法を考案した。実効風速を設定することで地上軸上計算濃度と地上軸上測定濃度はほぼ合致した。実験期間中の実効風速と放出高風速との比は0.4〜0.8であった。実効風速と同時に得られた鉛直拡散幅及び水平拡散幅は,放出点近傍においてはPasquillの示した値より大きめであった。また2km以遠の鉛直拡散幅には多くの場合に頭打ち傾向が見られた。他の水平拡散幅及び鉛直拡散幅の傾向はPasquillの水平拡散幅及び鉛直拡散幅に良く似ていた。
- 2006-11-10