直立姿勢時の下腿三頭筋の活動動態を予測する(立位姿勢・歩行運動制御,ME一般)
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概要
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下腿三頭筋は直立姿勢の維持に重要な役割を果たしているが、一口に下腿三頭筋といっても、その活動パターンはヒラメ筋と腓腹筋で大きく異なっている。ヒラメ筋は持続的な活動、腓腹筋は相動的な活動を示すことに対して、従来、ヒラメ筋は遅筋線維が多く持続的な活動に向いている、ヒラメ筋を支配する運動ニューロンプールは活動閾値が低い、などの説明が行われてきた。本論文では、このような説明を持ち出さなくとも、中枢がトルクを筋に分配する機序、および重力環境下で直立姿勢を維持するのに必要な足・膝関節トルクの関係、の二つを考慮すると、両筋の活動パターンの違いが自然に説明できることを示す。
- 2006-10-20
著者
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