根釧地域に適応するアルファルファ(Medicago sativa L.)品種の特性 : 2. 2年目以降における耐冬性とその関連形質の品種間変異
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概要
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生育型がIII型〜V型に属する50,60品種からなる2つの品種比較試験を用いて2年目以降の耐冬性について検討した。造成年とは異なり凍上害は発生しなかったが,耐冬性に著しい品種間変異が認められ,III型品種が勝っていた。耐冬性は早春の草勢(r=-0.91^<**>,0.95^<**>),1番草茎葉収量(r=-0.72^<**>,-0.78^<**>)および最終年次の被皮(r=-0.85^<**>,-0.89^<**>)との間に高い相関を示した。また,耐冬性は秋の草勢(r=-0.85^<**>,-0.60^<**>),葉枯れ性病害(そばかす病)罹病程度(r=0.61^<**>,0.84^<**>)との間にも高い相関を示した。耐冬性には凍害の関与が示唆され,そばかす病の多発は耐凍性を低下させることが示された。
- 日本草地学会の論文
- 1997-07-30
著者
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