トラフグ人工種苗の食害 : メソコスムでの放流実験による検討
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概要
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トラフグ人工種苗の食害による減耗実態を解明するため,塩田跡地を改良した素堀池(5,300m^2)で2回の模擬放流試験を行った。捕食魚のタイリグスズキ(全長30cm)30尾を収容した試験区と収容しない対照区を設定し,平均体長約30mmの人工種苗300尾ずつを放流し,被食状況を調べたところ,描食魚ありの試験区で生残率が著しく低下し,放流直後の食害が減耗要因として重要であることがわかった。また,放流時のサイズの差や尾鰭欠損の有無が,放流初期の成長と生残に及ぼす影響は認められなかった。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2006-09-15
著者
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崎山 一孝
(独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所
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清水 大輔
(独)水産総合研究センター宮古栽培漁業センター
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清水 大輔
(独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所百島実験施設:(現)(独)水産総合研究センター宮古栽培漁業センター
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崎山 一孝
(独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所百島実験施設
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高橋 庸一
(独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所百島実験施設
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高橋 庸一
(独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所百島実験施設:(現)(独)水産総合研究センター小浜栽培漁業センター
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