訪問看護ステーションにおける臨地実習の同行訪問の状況 : 学生実習記録から
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概要
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効果的な訪問看護ステーションでの臨地実習を検討するために、学生の同行訪問件数および同行訪問事例の特徴について明らかにした。結果、のべ同行訪問件数は961件であり、平均同行訪問件数は9.12件であった。同行訪問事例の平均年齢は73.05歳、性別の割合は、男性42.7%、女性57.3%であった。同行訪問事例で多くの割合を占めたのは、主疾患が脳梗塞で16.8%、日常性生活自立度はランクCで20.9%、71.9%は介護保険利用者であり、要介護者のなかでは要介護5が29.5%で最も多く、子供が主介護者の事例が35.7%、主なケア内容は、服薬管理が32.8%、リハビリテーション26.0%、入浴介助23.3%の順に多く、多様な事例に同行訪問していることがわかった。この結果から、同行訪問件数の調整、同行訪問事例の学内実習での共有化、様々な在宅療養者とその家族を捉えるための実習のレディネスを向上させる学習、リハビリテーションについての学習について検討の必要性が明らかになった。
- 2005-03-01
著者
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