再構築可能な光ネットワークの制御技術の動向(設備管理,ネットワーク管理,一般)
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概要
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インターネットのトラヒック増大,特にストリーミング映像やグリッドなどの高速サービスの増大によりコアネットワークにおけるトラヒック変動が発生し,その結果として回線容量のボトルネックが原因となってサービス品質に大きな影響を与える問題が指摘されている.これに対処するため,トラヒックに応じてネットワーク構成を動的に再構築するための各種の技術開発および標準化作業が進んでいる.すでに光アクセス網(PON)では,ユーザに割り当てる帯域を動的に制御するDBA (Dynamic Bandwidth Assignment)技術が実用化されている.一方,コアネットワークにおいては,ネットワークの動的な再構築のための技術が盛んに研究されている.ノードに配置される光アッド・ドップ装置や光クロスコネクト装置などのハードウェアは,外部からの制御により波長信号の接続を高速に切り替えられることが必要である.また,ネットワークの管理・運用の面からは,従来のオフライン的な管理システムに加えて,トラヒックをリアルタイムでモニタし,あるポリシーに基づいて判断し,高速に回線リソースの発見とルート探索,および切り替え制御を行う制御プレーンが新たに必要となる.制御プレーンの具体的な例としては,従来のインターネット向けのルーチング制御技術であるGMPLSにトラヒックエンジニアリング機能(TE)を配備したGMPLS-TEが知られている.この技術を採用した波長多重光ネットワークのいくつかのテストベッドも試作されており,実際に動作デモが行われている.また,ITU-Tでは特定のプロトコルに依存しないASON (Automatic Switched Optical Network)アーキテクチャの標準化が進められている.本報告では,波長多重技術を用いた光ネットワークを対象に,主にネットワーク制御の観点から,最近の再構築制御技術の概要を紹介する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-07-06
著者
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