癒しの四次元 : 「心理性・身体性・社会性」と霊性(<特集>生命・死・医療)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
医学発生の根源には「魂への配慮」がある。近代の分析的な知は局所的対応を追求してきたため、ケア本来のあり方は精神医学や心理療法などの領域にかろうじて残る結果となった。しかし、それら領域は実践・理論における統一性を達成できていない。このことは「霊性」概念の多様性に対応する。この問題を解きほぐすために以下の考察を行う。近代の分節された理解では、「心理」がもっとも直接的な体験と観念されているが、「たましい」は「心理・身体・社会」の三次元全体を包括し、世界に対して開かれている。「心理」が「たましい」本来の開けを取り戻すには、有限な存在としての「身体性」を受け入れなければならない。それによって、他者にも開かれ、不可分に絡まり錯綜した三次元全体が調和する。また、このような開けそのものを可能にする「場」こそが「霊性」に他ならず、それはケアの基盤であるのみならず、個別の特定宗教を宗教たらしめる基盤ともなっている。
- 2006-09-30
論文 | ランダム
- 経済社会環境評議会--経済社会環境評議会に関する2010年6月28日の組織法律第704号 (立法紹介) -- (公法)
- 1-9 Effects of Carbohydrate-Electrolyte Beverages Ingestion during Softball in the Summer on Blood Characteristics and Feeding Behavior
- Ensemble averaged surface normal impedance measurement method in a reverberation room
- 底生有孔虫群集における種間関係およびその解析法について
- Fusulinella-Fusulina Zoneの生層序