本学の栄養士養成教育内容に関する一考察 : カリキュラムの比較検討
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概要
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本学の栄養士養成教育のための専門科目に関して、他学での設置科目や修得単位数との比較、管理栄養士国家試験項目との比較を行い、問題点の有無を探った。本学に置かれている専門科目は厚生労働省の示す最低基準を網羅していたが、他学に比べて演習科目が多いために設置科目の種類が少ないことが分かった。また栄養士養成課程の教育内容の中で特に科目間の住み分けや連携が必要と思われたのは(1)「人体の構造と機能」及び「栄養と健康」における臨床栄養関連科目-即ち「疾病と健康」及び「臨床栄養学概論」、(2)「栄養と健康」における「栄養学」、「栄養と健康」、「食事と健康」、(3)「栄養の指導」における「栄養指導論」、「栄養指導演習I」、「栄養指導演習II」、(4)「給食の運営」における「栄養士基礎演習」、「給食計画演習」、「給食実務演習」であった。特に(1)〜(3)に関してはそれぞれのグループの科目を複数教員が担当しているため、各教科の担う役割を明確化しておくことが重要と思われた。管理栄養士国家試験の出題項目との対比では、臨床栄養学や栄養指導関連科目で十分な教育が行われにくい状況が見られた。これらの分野に配当される単位数が管理栄養士過程では極めて多いことが原因ではあるが、栄養士実力認定試験での成績向上を視野に置き、これらの科目の充実を図る必要を感じた。また栄養士養成課程で教授すべき内容を、更に検討を重ねて絞り込んでいく必要を感じた。本稿をまとめるに当たり、本学家政学科助教授村山力氏のご協力を得たことに深謝します。
- 小田原女子短期大学の論文
- 2006-03-25
小田原女子短期大学 | 論文
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