トマト果実のビタミンC含量の貯蔵中における消長
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概要
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1.トマトのVCの果肉部,種子部の分布,およびその貯蔵性について,収穫当日(貯蔵0日),2日,5日,10日,18日の各貯蔵期間ごとに検討した.2.VCの定量は2,6-ジクロルフェノール・インドフェノール法で行なった.3.部位別のVC濃度はRC,TCともに果肉部よりも種子部のほうがやや高い値を示した.4.全果中でも各部位別でも残存率は,TCよりもRCがやや高かった.RCは貯蔵5日目までは減少率10%以下であるが,貯蔵10日に至ると減少率20〜30%となり以後はやや平衡を保った.TCは貯蔵の初期に30%近く減少するが,その後は激しい減少は示さなかった.5.果肉部と種子部との部位別に,VCの貯蔵性を比較するとRC,TCともに種子部が保存性が高かった.6.トマトの果肉部と種子部の重量比はおおよそ80:20で,貯蔵がすすむにつれて種子部の割合が増加する傾向を示した.7.RC,TCともに果肉部に全量の約80%が分布するが,この分布は貯蔵の進むにつれて,果肉部歩合の減少と果肉部のVCの保存性が種子部のそれよりも低いこととあいまってやや動く.
- 島根県立大学短期大学部の論文
- 1962-12-10
島根県立大学短期大学部 | 論文
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