グローバル化するeラーニング : 市場原理と国家の交錯(<特集>情報化時代における教育学の課題)
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概要
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本稿は、高等教育システムに与えているITのインパクトを、eラーニングとグローバリゼーションをキーワードにして検討することを目的とする。分析の結果明らかになったことは、主に以下の3点にまとめることができる。第1に、高等教育システムにおける越境するeラーニングは2000年前後から普及を始めたが、市場原理で促進されていることを特徴とし、教育の世界にビジネスを導入した。それは、高等教育の需給関係の地域的な不均衡を背景にもつために、先進国から発展途上国へという流れが形成されていた。第2に、グローバル化するeラーニングに対する国家の対応は質の保証であったが、それはグローバリゼーションへの対抗というよりは、グローバリゼーションを利用した戦略であり、国家の教育に対する影響力は衰退してはいない。第3に、教育の質という教育に内在的な論理をさらに追求していくと、そこにもう1つのグローバリゼーションが見えてくるという複雑な構図が存在していた。
- 2006-06-30
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